社長ブログ
嘉穂劇場
2011.06.22
ジョイナス飯塚「そだちの」で6月18日にお客さまの第一号の地鎮祭がありました。その前に、ちょっと寄り道をして『嘉穂劇場』の見学をしてきました。
伊藤さんという「おばあちゃん」が一人で切り盛りをしていたとのニュースを聞いたことがありましたが、今はNPO法人となっているそうです。
この嘉穂劇場は昭和6年開場ということですから、もう80年の歴史ある劇場です。
平成15年7月19日に襲った九州北部集中豪雨で水害にあい、1年後の9月に復旧工事が完了し、再開したそうです。
前身は中座といい大正11年開場後、昭和3年に火災、再建間もなく昭和5年に台風で倒壊したとありました。
苦難の歴史を刻み、大衆文化を育ててきた建物です。
場内に入った瞬間、古き良き時代の観客の笑いや時には涙を流し、そして大歓声と大拍手が今にも聞こえてきそうな雰囲気でした。
スタッフの方から花道の上で記念に撮ってもらいました。
舞台の小道具部屋です。 お地蔵さんやお化けなどいろんなものがありました。 水害の時にはここまで浸水したそうです。 奈落とは地獄を意味するらしいです。回り舞台は鉄骨の支柱に支えられ手動式です。
花道の下の狭い通路を役者さんたちが走り抜けていく姿を想像できます。
昭和初期の講演チラシと、美空ひばりさんと山口百恵さんの講演記念のサインです。
2階席からの光景です。最大1,200名収容できるそうです。
筑豊飯塚の歴史、炭鉱の歴史、建物の歴史、伝統文化の歴史、芸能文化の歴史、庶民文化の歴史などなど・・・・・・いろんな歴史を感じる30分間でした。
私の小学生時代には、我が街にも桝席のある映画館があり、ガキのころを思い出すなど何とも言えない「なつかしさ」でいっぱいでした。